台北vs高雄 比べてみた!

台湾の2大都市:台北と高雄どっちを選ぶ?

台北と高雄は台湾の主要都市です。

台北は北に位置し、高雄は南に位置します。

多くの留学生や観光客は、比較的によく知っている台北を迷うことなく選びます。

しかし、台湾の北と南では文化や気候、物価などが大きく異なるため、違いをよく分かった上で留学や観光先を決めるといいでしょう!

台北 vs 高雄 || 台北基本情報

台北 vs 高雄 || 高雄基本情報

台北 vs 高雄 || 地理・気候

台北 vs 高雄 || 言語の違い

台北 vs 高雄 || 物価

台北 vs 高雄 || 文化

台北 vs 高雄 || まとめ

台北 vs 高雄 || FAQs

台北基本情報

出典:Wikipedia

台北は台湾の北部に位置する台湾の首都です。

台湾だけでなく、アジアの中でも屈指の大都市として知られています。

人口は意外にも2,506,251人(2023年)と台湾で4番目に多い都市ですが、面積の小ささも相まって、人口密度は1位です。

台北というと、台北市だけではなく、基隆市新北市を含む大都会圏を指すこともあります。

政治・経済・テクノロジー・教育・文化等発展の中心を担う都市です。

台北盆地に位置する台北は人口増加のため、山際まで都市化が進んでいます。

高雄基本情報

出典:Wikipedia

一方で高雄は台湾の南に位置する都市です。

高雄は台湾最大の港、高雄港を有している港町です。

台湾最大の面積を持つ都市で、人口は2,737,261人と台湾で3番目に多いです。

港を持つため、日本統治時代に日本との関係も深く、それは”高雄”という名前にも表れています。

もともと打狗と呼ばれていたこの地域。台湾語(中国語とは違います)の発音で打狗は”Takao”と言われていました。

その発音に日本人が当て字で高雄とつけたことが始まりです。

ちなみに、中国語で高雄Gāoxióng。つまり高雄を”たかお”と読んでいる私たち日本人は昔ながらの名前でこの都市を称しているんです。不思議ですよね。

地理・気候

台北と高雄についての基本の情報を知ったところで、早速この二つの都市を比較していきましょう!

まずは地理から。

地理

[台北]

北部に位置する大都市、台北。

台北は冒頭でご紹介した通り盆地に位置し、周りは山岳地帯で囲まれています。

圓山象山陽明山とハイキングや登山、観光にもぴったりな山へのアクセスが便利です。

また、台湾産大河川である淡水河には水上バスも通っており、大都市ながらこういった景観の美しい自然にアクセスが可能というところがポイントです。

[高雄]

そして南台湾誇る高雄は海岸線に位置する都市であり、美しいビーチのそばで生活ができます。

台北のように、山岳地帯に囲まれているというわけではありませんが、高雄の付近には多くの山脈地帯と丘陵があるため、休みの日にハイキングに行くことも可能です。

また、龍と虎で有名な蓮池潭も高雄に位置します。

次は気候を見ていきましょう。

気候

[台北]

台北は四季のある温暖な気候で、夏は暑く湿度が高く、冬は比較的寒冷です。

高雄から台北に行っていつも驚くのは、意外と寒いということです。

日本の冬に慣れる、そう感じることもないかもしれませんが、春や秋冬は思っていたよりも寒いなぁと感じる日本人が多いようです。

しかし、夏は本当に暑いです。近年では地球温暖化によるアイランド現象の影響が強まり、40度近くまでなります。

春は3月から4月、夏は5月から9月、秋は10月から11月、冬は12月から2月です。

夏は長いです。

雨季があり、梅雨と台風の影響を受けることがあります。

高雄に比べると雨の日がずっと多いです。

[高雄]

高雄は熱帯モンスーン気候で、年間を通じて高温で湿度が高いです。

肌は乾燥せず最高ですが、すぐにいろいろなところにカビが生えやすい…。

夏は特に暑く、冬の寒い時期はとても短いため暖房を見かけることはほぼありません。

毎日太陽が燦々と輝くので夏が好きな人にはぴったりです。

雨季は5−9月ですが、スコールのような雨が特徴です。

すっかり晴れ間なのに、一気にバケツをひっくり返したような雨が短い時間に降り注ぎます。それが過ぎると、また雨を忘れたようにカラッと晴れるので不思議です。

暑さが苦手な人は台北を、夏が大好きな人は高雄をおすすめします。

言語の違い

出典: Unsplash

同じ中国語を話す台北と高雄ですが、アクセントが少し違うことをご存知ですか?

それほど顕著なわけではないですが、一般的に台北のアクセントは高雄のものと比べて訛りが強くないと言われています。

しかし、高雄も大きい都市なので、台北を含むいろいろな地域から人がやってきます。なので、クセのある訛りが怖いので高雄を避ける…というまではいかなくていいのかなと個人的には思います。

そんなアクセントよりも顕著なのが台湾語の使用です。

台湾語は福建省で話される閩南語をルーツとするものですが、台湾で発展したため日本統治時代に日本語の影響も受けている、興味深い言語です。台湾人口の七割以上が話すとされています。

南での台湾語の使用率は北に比べると圧倒的に大きく、それは街中にいるだけでも実感します。

伝統的な市場にいくと、中国語があまり流暢ではなく、台湾語でしか話してくれないような高齢の方もいます。笑

中国語のみではなく台湾語まで学びたいとい、または学ぶまではいかなくともそんな文化を体験してみたいという人は高雄を選ぶといいかもしれません。

物価

続いては物価の違いについてです

ご想像通り、南に位置する高雄の物価は台北に比べるとずっと安いです。

そのわかりやすい例として、最近ネット上で話題の議題があります。

月給6万元で高雄に住むか、月給7.5万元で台北に住むか?

日本円にすると約27万円vs約34万円です。(2023年10月現在)

結果はどうなったか…

ほとんどの人が約7万円の差なら高雄に住んだほうが生活の質がずっと良くなると答えました。

他の例として、高雄で弁当一つ60元とすると同じクオリティの弁当は台北で85元ほどでしょう。

私が高雄に住んでいた際家賃は4300元/月でした。(もう一人のルームメイトと共有バスルーム、地下鉄から5分)台北の友人は8000元/月で私の部屋の3分の1の大きさ、尚且つ6人のルームメイトとバスルームを共有していたので驚きです。
*この例はあくまで個人的な例であり、高雄市内台北市内の中でも立地により大きく部屋の値段が変わる可能性があります。

しかし、先ほどの月給6万元で高雄に住むか、月給7.5万元で台北に住むか?という議論。

それでも台北に住んだほうがいいという声も上がりました。なぜでしょうか?

文化

その一つの理由として文化の違いが挙げられるでしょう。

台北はアジアの中でも指折りの大都市であり、国際的に認められる文化の豊かな街であり、多くの外国人もここに集まります。

都市として高雄と比べて発達しているため、いろいろなタイプの人に出会えたり、芸術やポップカルチャー・ユースカルチャーに触れられたり、とさまざまな機会が豊富です。

大きなイベントごとも、もちろん台北で開催されているほうが多いです。

台湾のトップ大学も多くが台北に位置し、中国語学習を含む、高度な学習環境が整えられています。

またキャリアを積み上げたい人にとっては、より競争的で自分を成長させられる機会が他の都市に比べて多いでしょう。

こういった理由から、物価は高くても台北に住む・行くということが選択肢として上がってきます。

その反対に、もっと外国人が少なく、伝統的な台湾文化を味わいたいという人は高雄がいいかもしれませんね。

まとめ

以上、台北・高雄比べてみたでした!

同じ台湾の2大都市でも、気候・物価・文化異なる部分をたくさん持ちます。

どちらの都市も独自の魅力を持っており、留学や観光の目的によって選ぶべきです。まずは、自分が”欲しいもの”、”理想の環境”について考えてから選んでみるといいかもしれません。

観光の場合はできればどちらの都市にも足を運んでいただきたいです。

台北は文化と都市の魅力に富み、高雄は自然との調和と食文化を楽しむ場所として魅力的です。

高雄についてもっと深く知りたい人はこちらの記事からどうぞ。

台北vs高雄 || FAQs

台北と高雄の物価はどのくらい違いますか?

例として、高雄で弁当一つ60元とすると同じクオリティの弁当は台北で85元ほどでしょう。

私が高雄に住んでいた際家賃は4300元/月でした。(もう一人のルームメイトと共有バスルーム、地下鉄から5分)台北の友人は8000元/月で私の部屋の3分の1の大きさ、尚且つ6人のルームメイトとバスルームを共有していたので驚きです。

*この例はあくまで個人的な例であり、高雄市内台北市内の中でも立地により大きく部屋の値段が変わる可能性があります。

台北と高雄で中国語のアクセントは違いますか?

違います。

一般的に台北のアクセントの方が訛りがなくフラットだと言われています。

しかし、違いはそこまで顕著ではありません。

台北留学はどんな人に向いていますか?

いろいろな人と出会い交流を深めたい人や、ポップカルチャーに興味がある人、又より良い学習環境を求める人にも向いていると言えるでしょう。

高雄に雨季はありますか?

はい。雨季は5−9月です。スコールのような雨が特徴です。

すっかり晴れ間なのに、一気にバケツをひっくり返したような雨が短い時間に降り注ぎます。それが過ぎると、また雨を忘れたようにカラッと晴れるので不思議です。

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